旋盤は「丸物」と言われる、円盤状または円筒状工作物の加工に使われます。旋盤加工では、切削工具は固定され、工作物が回転します。そして、図4のように切削工具（バイト）を回転する工作物の半径方向に切り込み、軸方向に動かす（送る）ことで加工します。

工作物は図2のように、主軸につけられた「つかみ」装置であるチャックで保持されます。ここで、主軸とは工作機械の主要部の一つで、工作物や切削工具が取り付けられモーターで回転される軸を指します。

工作物を旋盤チャックに取付ける場合、図2のようにチャックハンドルを用いて、チャックの爪を開閉して工作物を取り付け、固定します。なお、チャックには爪が4個の「四つ爪チャック」もあります。一方、切削工具であるバイトは図3のように、前後左右に動く刃物台にハンドルとボルトネジで固定されます。

心押台（図1）は、ベッド上の主軸台対面にあり、ベッド上を長手方向に移動することができます。心押台の心押軸にはセンタを取付けて工作物を支持したり、ドリルを取付けて穴加工を行うこともできます。また、長い工作物については、図4のように主軸と心押し台で一端を支持しますが、振れ止めを併用しで工作物を支えることもあります。

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図1は一般的な普通旋盤ですが、旋盤には大きな重量物の加工に用いられる、主軸を垂直にした形状の立旋盤もあります。