研削盤加工にはバイトなどを使う切削加工と異なり研削砥石が使用されます(図12)。研削砥石は多数の「砥粒」を「結合剤」で固めたもので、その構造は、ちょうどお菓子の"おこし"のようです。
砥粒は加工物を削る切れ刃に相当し、また結合剤は砥粒を支持するホルダーの働きをします。そして気孔は削りくずを排出する働きをし、これら砥粒、結合剤および気孔を、研削砥石の三要素と呼びます。
円板状の研削砥石は高速で回転し平面、円筒外面および円筒内面等を研削します。
砥石は摩耗すると真円性の回復のためドレッサと呼ばれる工具でドレッシング(目直し)を行い、新しい砥粒が砥石の表面に出るようにして形直しをします。
代表的な研削盤には、平面研削盤、円筒研削盤、内面研削盤等がありますが、ここでは個々の機械の説明は省略します。