フライス盤は、「角物」といわれる四角形状の工作物を固定し、切削工具が回転して加工する機械です。工作物は最も汎用的なひざ形立てフライス盤(図17)の場合、前後左右と上下左右に動くテーブルの上にボール盤同様、取付具(例:バイス、クランプ具)でしっかり保持されます。(図18)
加工は、円筒形の端面または円周上に多数の刃を持った、それぞれ正面フライス、エンドミルと呼ばれる切削工具を回転させ、テーブル上の工作物を必要な方向にテーブルを進める(送る)ことで、工作物表面や溝を切削します。なお、テーブルを2方向同時に動かさなくてはならない輪郭形状加工は「NCフライス盤」を使用しなければなりません。(図17、図19)
フライス盤では切削工具を図19のようなツ―リングホルダーという工具取付具にセットして、主軸に挿入します。
フライス盤には、このほか主軸が横向きの横形フライスもあります。